★★★☆☆ 上級者向け 百名山
甲武信ヶ岳 — 千曲川源流を辿る三国境の名峰
日本百名山・甲武信ヶ岳(2,475m)の登山ガイド。甲州(山梨)・武州(埼玉)・信州(長野)の三国境に立つ奥秩父の名峰。毛木平から千曲川源流を辿るルートが人気。シャクナゲの名所。
公開日: 2026-03-25
最寄り駅
🚉 信濃川上駅(JR小海線)
JR小海線(東京から約3時間30分)+タクシー
所要時間
⏱ 約8〜9時間(往復)
距離
📏 約15km
標高
⛰ 2475m
おすすめ時期
春, 夏, 秋
登山届
✅ 不要
装備レベル
🎒 フル装備
山小屋情報
🏠 甲武信小屋
定員50名 4月下旬〜11月下旬
コース概要
甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)は甲州(山梨県)・武州(埼玉県)・信州(長野県)の三国の境に位置する標高2,475mの山で、奥秩父山塊の主峰の一つです。山名は三国の頭文字「甲・武・信」に由来するとされています。
日本百名山に選定されており、日本最長の河川・千曲川(信濃川)の源流を擁することでも知られています。毛木平(もうきだいら)から千曲川源流を辿って山頂に至るルートは、源流探訪と登山の両方を楽しめる人気コースです。
おすすめルート: 毛木平〜千曲川源流〜甲武信ヶ岳(往復)
長野県川上村の毛木平を起点に、千曲川源流沿いに登り、甲武信ヶ岳山頂を目指すルートです。
コースタイム
| 区間 | 所要時間 |
|---|---|
| 毛木平駐車場 → 千曲川源流遊歩道入口 | 約10分 |
| 遊歩道入口 → ナメ滝 | 約1時間30分 |
| ナメ滝 → 千曲川水源地標 | 約1時間30分 |
| 千曲川水源地標 → 奥秩父主脈縦走路合流 | 約30分 |
| 合流点 → 甲武信ヶ岳山頂 | 約30分 |
| 甲武信ヶ岳山頂 → 毛木平駐車場(下り) | 約3時間30分 |
| 合計(往復) | 約8〜9時間 |
ヒント: 千曲川水源地標の手前、沢が細くなっていく様子は感動的です。岩の隙間から湧き出す水が、やがて日本最長の河川になると思うと感慨深いものがあります。
山小屋泊: 日帰りが不安な場合は甲武信小屋(山頂直下、約15分)に宿泊できます。4月下旬〜11月下旬営業、収容約50名。要予約。
アクセス情報
- 最寄り駅: JR小海線 信濃川上駅
- 東京から: JR中央本線で小淵沢駅(約2時間)→ JR小海線で信濃川上駅(約50分)
- 登山口まで: 信濃川上駅からタクシーで毛木平まで約30分。公共交通機関は駅止まりのため、タクシーかマイカーが必要
- マイカー: 中央自動車道 須玉IC → 国道141号・県道68号経由で約1時間30分。毛木平に無料駐車場(約30台)
- 注意: 毛木平への林道は冬季閉鎖(例年12月〜4月)
コンビニ・売店・トイレ情報
コンビニ(登山口+5分以内)
- セブンイレブン 川上村店: 国道141号沿い。毛木平へ向かう途中最後のコンビニ
- 毛木平周辺にコンビニはなし。川上村内で必ず買い出しを
売店・茶屋
- 甲武信小屋: 山頂直下の山小屋。飲料・軽食の購入可能(営業期間中のみ)
- 毛木平登山口に売店はなし
トイレ
- 毛木平駐車場: 公衆トイレあり
- 甲武信小屋: トイレあり(宿泊者以外も利用可能な場合あり)
- 登山道上にトイレはないため、出発前に済ませること
見どころ
千曲川源流
- 日本最長の河川・千曲川(信濃川)の最初の一滴が湧き出す場所
- 水源地標が立ち、苔むした岩の間から清水が湧き出す神秘的な光景
ナメ滝
- 千曲川源流沿いにある美しい滑滝。一枚岩の上を水が流れ落ちる
- 新緑・紅葉の時期は特に美しい
シャクナゲの群落(6月)
- 稜線付近にはアズマシャクナゲの群落が広がる
- 6月上旬〜中旬、ピンクの花が登山道を彩る
山頂からの展望
- 甲武信ヶ岳山頂からは富士山・八ヶ岳・南アルプス・北アルプスの大パノラマ
- 天気が良ければ360度の展望が楽しめる
奥秩父の原生林
- シラビソ・コメツガの針葉樹林と苔の森が広がる
- 奥秩父特有の深い森の雰囲気を味わえる
持ち物チェックリスト
- ✅ 登山靴(ぬかるみ・木の根が多い。ハイカット推奨)
- ✅ レインウェア上下
- ✅ 昼食・行動食(売店なし。十分な量を)
- ✅ 飲料水(最低2L。源流の水を飲む場合も浄水器推奨)
- ✅ 防寒着(標高2,475m。稜線は風が冷たい)
- ✅ ヘッドライト(コースタイムが長い。万が一に備えて)
- ✅ 地図・GPS
- ⬜ トレッキングポール(長距離歩行の疲労軽減に)
- ⬜ スパッツ(泥濘箇所あり)
注意事項
- コースタイムが長い: 8〜9時間のため早朝出発(5時台)を推奨
- 林道の冬季閉鎖: 毛木平への林道は12月〜4月頃閉鎖される
- 水場: 千曲川源流沿いは水が豊富だが、生水は浄水器を通すか煮沸してから飲むこと
- 携帯電波: 谷筋では電波が届かない区間が多い